帰宅難民となったキンプリファンは、XなどSNS上で、駅構内や周辺で帰れなくなった観客の様子や、駅員から非常用のペットボトルの水、ビスケットがいくつもの段ボールから配られた様子、駅構内の通路にブルーシートが広げられ、その上に座り込む様子などが次々と投稿された。
キンプリイベントで帰宅難民続出、非常食支給する事態に
同イベントは、4月11日に千葉県のZOZOマリンスタジアムで開催された際には3万人を動員していたが、同じような事態は生じていなかった。今回も、前公演同様3万人が来場していたようだが、観客が帰宅する際に大混乱があったと話すのは地方新聞記者だ。
「イベントの開演は18時30分で、終演予定の20時30分頃には公演は終了していたようですが、新山口駅までのシャトルバスが大幅に遅延したため、新幹線の終電に間に合わなかった観客が続出しました。タクシーも数が無く、宿をとっていなかった観客が朝まで駅で過ごすなど帰宅難民になったようです。
“こんなに何もないところだとは思わなかった”と驚いた様子の投稿がネット上で多く見られました。ただ、事前に会場周辺道路の渋滞についての注意喚起や、オフィシャルアクセスツアー以外でのシャトルバス、駐車場利用は控えるよう呼びかけられていました」
イベントの注意事項には、
〈公演終了後のシャトルバス乗車には混雑により、最後のお客様が乗車されるまで3時間程度の時間を要することが予想されます〉
〈新幹線等の希望される時間の交通機関に間に合わない可能性がありますので予めご了承ください〉
との記載があった。しかし、結果的には、
《まじ帰宅難民勢にしかわからんって。事前に書かれてても終わる前に出たとしてもギリギリだし、規制退場2回目の案内で抜け出したけどそれでも間に合わなかった》
《バスの本数は多かったと思うよ。ただ渋滞がやばすぎた。行ったバスが新山口にたどり着けなくて戻って来れない感じだったと思う。21時45分に乗って新山口着いたの23時半なので……本来は20分で行ける》
実際、イベントを終演まで見た観客は、シャトルバスに辿り着くまでにまず規制退場で退場するまでに時間がかかり、シャトルバスに乗るまでにもかなりの時間がかかったようだ。
宿をとっていなかった場合、帰宅するためには終演30分前には出なければいけなかったという。そのため、最後までイベントを観ることが出来ないことに対し不満の声もあがっているが、
《『娘に何かあったら運営訴える!』とか、公式に文句リプしてる人いるけど、運営さんは帰宅難民にならんようにツアー組んでくれたり、帰りはシャトルバス3時間くらいかかるかもって事前にアナウンスしてくれてたのに、それを勘案せず新山口駅で帰宅難民になったことを運営のせいにするのおかしくない?》
(略)
過去にも類似の混乱があったと話すのはイベント設営会社関係者だ。
「2013年に東京都の秩父宮ラグビー場で開催されたNEWSの屋外コンサートが、悪天候により中止され翌日に順延された際には、地方から遠征していた観客が帰宅できなくなったり、低体温症や過呼吸などの症状を訴える人々で溢れました。
宿が見つからなかった地方からの遠征者が、ネット上で会場近隣のファンなどに泊めてもらえないか、とSNSに投稿し、実際多くの宿泊先提供があったようですが、その際のマナーなどでいがみ合いも起きていました。女性ファンが男性に襲われたという虚偽情報の拡散もあったようです」
一連の流れをNEWSのファンネームから『パーナさん事件』と呼び、今回のキンプリイベントでの帰宅難民者にも同じことが起こらないようにと、SNS上で呼びかけがあった。