
編集元: 今までにあった修羅場を語れ【その27】
結婚したのは私25、夫39で、夫から子供は自然に任せようと言われた。
「妊娠したらもちろん嬉しいけど、子供が成人した時俺は還暦だし
可哀想だからわざわざ治療してまでってことは止めよう」って。
還暦うんぬんを言われるとそうかもなって思って夫の言葉に従った。
私の世代ではまだ少なかった夫婦別財布でスタートして
私15万、夫20万を毎月生活費として口座にいれて家事は折半。
夫の方が多いのは、年齢差、収入差で夫が決めた。
それ以外の部分のお金については互いに干渉しないと言う決まり。
貯蓄についてもそうだし、将来の相続とかあったとしても互いに干渉しない、と
それも夫が決めた。
一回り年上の夫のことを、自分よりずっと人生経験豊富だから
夫の方が色んなことを良く知ってて、夫の言うことが正しいと思ってたんだよね。
決め事は話し合うでもなく全て夫主導だったのを当時は疑問に思わなかったんだ。
私は父親を中学の時に亡くして母子家庭だったし、それまでに付き合ってた同世代の男性より当時はうんと大人に見えて、頼もしいと思ってた。
今思えば25ならもう少し賢くても良かったのに、ほんと馬鹿だった。
最初のうちは年の差婚を揶揄されることがあっても、覚悟してたことだからと意に介さなかったけど
30を過ぎた頃から、なんか違うような気がしてきた。
一回りも年上で、収入だって夫の方が200万近くも多い。
なのに映画観に行っても、旅行先でソフトクリーム食べても、いつもいつも割り勘。
ある日そのことを「なんか夫婦というより、ただの友達みたいだね」って言ったら
「なに?どうして欲しいの?」って言われて
「どうして欲しいとかじゃなくて、もっと色々夫婦で話し合って決めて行くみたいなのがいい」
って言ったら「おまえは黙ってついてくればいい。俺が悪いようにはしない」って言って終了。
なんか私の気持ちとか、私の意思とか関係なくて、こうすれば私にとって良いって
勝手に決められて、実際それで私がどう思ってるかなんて聞いてもくれない。
恋愛してた頃には見えなかったけど、思ったほど年の差のぶん頼れるわけでもないし
友達から「それだけ年離れてたらお姫様扱いでしょw専業させて貰えば?」とか言われて
なんか実情を話すのが恥ずかしくて「働くの好きだし、子供もいないしね」って誤魔化してた。
仕事が好きだったのは事実。元々なりたかった職業だし。
だけど年々惨めさを感じるようになった。