
7日午後6時半ごろ、中型イカ釣り船第86若潮丸が酒田港に姿を見せました。若潮丸は、6月14日からおよそ1か月、日本海のスルメイカの漁場となる石川県沖などでイカの群れを追いかけて操業しました。しかし、マグロがかかったイカを仕掛けごと食いちぎる被害が日本海で急増しているため、日本海での操業を諦め青森県八戸市沖の太平洋に出漁していました。
第86若潮丸漁労長 本間健さん「マグロがすごくてこれほどマグロで被害を受けた年はない。たまたま八戸沖でイカが揚がったというのでじゃ行って見るかとそこでずっと夜昼操業やれるものだからそれでまず救われた」
50日ほどの操業で船の倉庫が満杯になり胸をなでおろした本間さん。この豊漁に加えて、若い乗組員の成長に目を細めます。
第86若潮丸漁労長 本間健さん「金の卵よ。将来有望株だ。なかなか1年や2年では一人前にならないけどただやる気あるものだから」
飛島育ちで島内の小中学校で学んだ渋谷新さんは、若潮丸の乗組員として2年目を迎えました。
乗組員 渋谷新さん(なぜイカ釣り船の乗組員になった?)「やっぱり飛島出身で漁業が近くにあったからそれが普通みたいな環境だったのかなと思います」「イカがいっぱい捕れるので船内は大変ですね。つらい思いもしましたけど満船して入ってこられたのでいまはうれしい気持ちが大きいかなと思います」
午前7時過ぎ。若潮丸は、漁場で水揚げしてすぐに船内で冷凍した新鮮なスルメイカを次々に降ろしていきました。初荷揚げされたのは1万4900ケース、あわせておよそ119トン。今回の1回分で史上最低だった去年1年間の漁獲量131トンに迫る量でしたが、これでようやく平年並みだという事です。
県漁協西村盛専務理事「八戸沖でいまのところまとまった漁があるようなので一安心しています。これから続くか続かないかまだ1回目の水揚げなので。だんだん魚体も大きくなって来たので上向きではないかと思っています。」
イカはきょう昼からセリにかけられ県内はじめ北海道・東北や関東の市場に出荷されるという事です。第86若潮丸は、燃料などの補給を済ませあす再び八戸沖の太平洋へ出漁する予定です。
9/8(月) 17:41配信 YBC山形放送
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